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FUJINOYA GATE/WAY 2020

山梨県笛吹市にある旅館、富士野屋の外構計画。富士野屋は石和温泉の一つとして有名な旅館であり、宿泊客のための新たな「玄関口」を作ることを求められた。美しい緑が生い茂った庭と駐車場を区切る新たな「塀」と、庭を経由して宿泊棟にアプローチするための「道」が必要とのことだった。

元々は庭と駐車場の間にコンクリートブロック塀があり、中央に管理用の勝手口が設けられた裏口だった。この裏口を表口に変える最適な方法を探った。「gateway(玄関口)」とはgate(門)とway(道)から派生した言葉だが、その言語的な生成原理を空間に置き換えることを思いついた。gate(垂直要素)が3次曲面を描きながらway(水平要素)に変化する、2つの異なる空間要素を緩やかにつなぐ試みだ。

庭には池があり全体が蛇行していた。施工が難しい敷地条件を鑑みて、鉄骨でフレームを組み、耐候性の高い幅105mm、厚み30mmのイペ材を敷き詰めることで水平・垂直面を構成した。塀と道をつなぐ曲面は、丸鋼でガイドをつくり、アングルピースを角度調整しながら溶接し、イペを留め付けて構成した。施工難易度の高い箇所だったが、モックアップを何度も確認し、板の長さを微調整した。左右から倒れ込むイペは、道の中心に目地を取り互い違いに納めている。そうすることで2本の線が1本になる、ジッパーのようなランドスケープとなった。

Site: Yamanashi
Program : Approach
Total Area: 61.6 ㎡
Architect : Yu Momoeda, Yuko Abe, Marika Hamaguchi, Koki Okumura
(YU Momoeda Architects)
Structural Engineer : Kousuke Araki
 (XYZ Structure)
Lighting Designer : Misa Kinoshita
 (Mist Light Design)
Completion : July. 2020
Construction : Chino Construction
Produce: World Space Design
Photo : Yasuhiro Nakayama Photo Office