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Hito-Hito 2019

福岡市博多区千代に位置する地下鉄直結のビル「パピヨン24」に計画した社員食堂。西部ガスグループが所有するビルの地下1階、食堂街に位置する複数のテナントをまとめて改修するという依頼だった。社員のための健康食堂であるが、時間帯によって地域の人々にも開かれたコワーキングスペースとしての利用を求められた。
地下特有の窓が無い閉鎖的な環境を、明るく開放的なものに変えるため、自然光が屋根の上から降り注ぐイメージから着想した。ガス会社を象徴する「火」を扱うキッチンを中庭のように中心に配置し、「人」が集まるための屋根が取り囲む平面計画とした。
コの字型につながったひとつながりの屋根を、配膳、商材コーナー、カフェ、ラウンジ、長テーブルなどの使い方に合わせて分節し、高さを変えた。天井裏に充填された既設のダクトや設備機器に合わせ、天井高をできるだけ確保しながら棟の高さを変え、屋根同士のズレ(高窓)から光を取り込んだ。
高窓の納まりを検討する中で、ガラスと枠の厚み分、屋根同士を重ねる必要があった。その「重なり代」を壁においても石膏ボードの厚みで表現した。床にも同様に目地を入れることでチューブ状の輪郭をつくり、それらを「仕上げ厚の重なり」で連ねる構成とした。屋根や壁の厚みを10mmに見立てる方法は、「外皮」が存在しない内装でこそできる納まりだった。
民間企業が地域に開かれた場所をつくるという魅力的な試みに対し、「地下における光」をデザインすることで応えようとした。

Site: Fukuoka
Program : Restaurant
Total Area: 421.5 ㎡
Floor : One Story
Architect : Yu Momoeda, Yuko Abe, Marika Hamaguchi, Koki Okumura
(YU Momoeda Architects)
Lighting Designer : Misa Kinoshita
 (Mist Light Design)
Completion : June. 2020
Construction : FIVE
Photo : Yashiro Photo Office